自費出版・企画出版での、小説・随筆・詩集・写真集の電子出版及び紙出版、雑貨の販売、WEB制作を行っております。
書籍紹介
|
國府義胤は下総国関宿藩領が治める都賀郡19カ村の郡中取締を務める豪農の家に生まれた。幕末には広く勤王の志士と交わり、坂下門外の変、天狗党事件を初め様々な勤王運動に直接、間接に関わった。 さらに老中関宿藩主久世広周の藩命を受け、人材登用のため郷学館を設け、また武術道場も併設して農兵隊を組織して戦乱に備えた。 明治になると、明治政府の官吏として江刺県大参事(今でいう副知事だが、知事は赴任してこなかったという説もあり、実質的な知事)を任命されたが、東北地方の飢饉を前に、政府の命を受けずに官庫を開き、罷免された。 この頃、田中正造は國府義胤を頼って江刺まで来るが、すでに罷免された後であった。進退極まった正造であったが、何とか下級官吏の職を得た。 國府はその後、山形県の小参事として赴任したが、農民側に立っての活動が明治政府の不興を買い職を辞した。 郷里に帰った国分は、郷学館を変則中学校に変え農村の教育に力を尽くし、また家業であった医術を持って病院を設立し、剣を薬匙に持ち変え、医をもって民衆の命を護った。 國分義胤は、一貫して農民のために奔走し、安寧な村の維持に尽くした。その下から地盤を支えるような努力は、歴史に華々しい名を残すのではなく、社会の幸福の為、豊かな生活の為にしっかりと地面に根付いた運動であった。 |
著 者 桶田 正信 発行所 有限会社 飛行船 ISBN 978-4-908508-15-8 定 価 1800円+税 |
書籍紹介
|
《花の恩寵》 本書は『花音』3巻目であり、完結編。これまで〈花の名詩を後世に遺そう〉という趣旨で刊行されてきたが、ここまでの刊行で名詩は続々誕生したことにより、一定の趣旨は満たされたと編集代表・山本十四尾氏は完結の経緯を語った。これまでの参加者は、2013版204人、2015版204人、2017版233人、延べ641人に昇る。出版社主体の刊行ではなく、小さな勉強会の「花話会」が発信した企画としては上々の結果と言えよう。そこには花の存在が後押ししたことが大きい。過去に花の詩だけのアンソロジーが仮に存在したとしても、今後はこれだけの規模の花のアンソロジーは生まれないだろう。 解説しおり文で、柴田三吉氏は自身の経験から、折々の花から生だけでなく、老いと死を見つめる貴重な機会を得、それは花が与えてくれた恩寵だったと記している。さらには直喩の花、暗喩の花、換喩の花、概念の花、物語を媒介する花と、233人の花の詩を分析され、本書を含めた3部集は、私たちの大切な財産であると結んでいる。 本書で詩化された花は227種。ベスト3は、桜、菊、薔薇である一方、1種1篇の花が101作品ある。これは過去の2巻を踏まえ、誰も書いていない花の詩を目指した参加者の心意気でもあろう。表紙装画は大阪在住の著名なイラストレーター黒岩多貴子氏によるもので、明るく爽やかな表紙も好評である。 |
A5版 1800円+税 好評発売中 電子書籍も発売中! ・紀伊国屋Book Web・Book Live・コミックシーモア |
![]() みらデイヴィットの街なかエッセイ |
![]() 今月の詩人 山本十四尾 |
![]() さっかつ中大賞 |
紙出版
![]() 父の八月 こやまきお 年齢を重ね、自分自身の変容、日常における人との関わりを知覚、起草した詩集。タイトルにもなった『父の八月』は、過去に兵士として戦地へ赴いた経験のある父親の悲哀に寄り添う息子の姿が肺腑を貫く。第68回H氏賞候補詩集。第28回日本詩人クラブ新人賞候補詩集。 |
![]() 立浪草 豊福みどり 日常に生真面目に向き合い、綴られた言葉は着飾ることなく、読み手の心を斟酌する。“詩”とは全人などいないと教えてくれるものなのかもしれない。第28回日本詩人クラブ新人賞候補詩集。 |
![]() 月の罠 市川つた 御年84歳の作者が‟終活”というイデオロギーを持って挑んだ12作目の詩集。然許りの経験を嘗めたであろう人としての奥深さが、言葉に気韻を残す。茨城文学賞詩部門受賞。第51回日本詩人クラブ賞候補詩集。 |
![]() 紙と鉛筆のスーパースターズ 真っ白で平坦な紙と1本の鉛筆から生み出された総勢84名のスーパースター達。白と黒の世界の中に「体温」を感じられる一冊。 |
![]() うつつみ 現身と幻身が「うつつみ」という名の下に、時に冷酷に、時に美しく描き出された待望の新詩集。第25回日本詩人クラブ新人賞受賞。 |
![]() 外からの風 がんばっぺし!」の合言葉と共に、被災地へ物資と心を届け続けた「飛行船 東日本大震災被災地救援プロジェクト」が歩んだ4年間の軌跡。 |
電子書籍出版
![]() しもつけ石仏探察拾遺抄 日本現代詩人会副理事長、下野新聞選者の詩人“山本十四尾”に「淡黒の風土の中に発見した詩人」と言わしめた田村右品の三部作最終章。 |
![]() 写真詩語り せきぶつ移魂 日本現代詩人会副理事長、下野新聞選者の詩人“山本十四尾”に「淡黒の風土の中に発見した詩人」と言わしめた田村右品の三部作最終章。 |
![]() 詩集 水舟 苦難を乗り切った後の生彩と生色にあふれ、独自の詩学が光彩を放つ一冊。詩にとどまらず短歌、俳句、小説まで、実に幅広い執筆活動を続ける山﨑ゆめ子の著書第4弾。 |